屋根・外壁の塗装に使用する塗料には、シリコン・フッ素・アクリルの種類があります。
シリコン・フッ素・アクリルは、俗に価格や持ちの良さによって「松竹梅」とされるのですが、実際どのように違うのかご説明いたします。
塗料の種類と違い
アクリル塗料(松竹梅なら梅)
アクリル塗料は、価格が手頃なことから、これまで幅広く使われていた塗料です。
ですが最近ではあまり使われなくなりました。
汚れやすく耐用年数も短いため、塗装を何度も繰り返さなくてはならないからです。
工事費を極端に安くしたいと考える場合以外では、現在ではあまり使われていないでしょう。
耐用年数は5年〜8年です。
耐用年数 | 5年〜8年程度 |
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平均単価 | 15,000円前後(坪) |
メリット | 値段が手頃である |
デメリット | 耐用年数が短く、何度も塗り直すことになる |
シリコン塗料(松竹梅なら竹)
シリコンはよく聞かれる素材ですが、シリコン樹脂はシャンプーやリンスなどにも使われています。
塗料としては、非常に安定した素材で、外壁塗装として需要が伸びています。
200度まで耐えられるという耐熱性、紫外線にも強く、また、汚れを寄せ付けない性質を持ち、外壁の塗装に非常に向いています。
もっともコストパフォーマンスが優れており、塗装業者がまず最初に提案する塗料です。
耐用年数は、8〜12年程度。ただし、価格がやや高いのが難点です。
安いシリコンもありますが、効果が高いものは3倍以上の値段がします。
耐用年数 | 8年〜12年程度 |
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平均単価 | 20,000円前後(坪) |
メリット | 耐久力があり、最もコストパフォーマンスに優れているとされている |
デメリット | 低粘度のため顔料が沈殿しくく、頻繁に攪拌して使わないといけないため手間がかかる。 やや付着性に劣るため適したシーラーを塗布する必要がある。 |
フッ素塗料(松竹梅なら松)
以前高価だったフッ素塗料は、メーカーの努力によって値段はやや下がり、昨今では多くの一般住宅に使用されています。
塗膜じたいが非常に硬く、塗るのに技術が必要となるので、メーカーやフッ素塗料の質と言うよりも、職人さんの腕が重要になってきます。
耐用年数は13〜15年です。
耐用年数 | 13年〜15年程度 |
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平均単価 | 45,000円前後(坪) |
メリット | 耐久力があり、最もコストパフォーマンスに優れているとされている |
デメリット | 値段が高い |
塗料だけでなく、職人の技術にも左右される
フッ素・シリコン・アクリルなど塗料の違いによって性能や価格に大きな違いがあることがお分かりいただいたでしょうか。
ただし、シリコンもフッ素も、少しでも塗料に混ざっていたら、それはシリコンなりフッ素塗料なりと呼ばれてしまいますので、あまりに原材料が安いところは要注意ですので、気をつけてくださいね。
また、塗料の塗布は、職人の技術にも左右されます。
塗料のメーカーや塗料そのものの質の問題もありますが、職人の腕にかかっているのも事実。
ベテランの職人がいる業者を選ぶことが、外壁塗装成功の鍵かもしれません。